興味の地層が表す思い出と箪笥生

せっかくの午前上がり、せっかくの青空、せっかくの家族不在を楽しめるはずだった6月最後の日、週の初め頃から止む気配のない強風に外遊びの意欲を飛ばされた僕はTwitterをポチポチしていた。暫らくの間、普段はさっさと読み飛ばすタイムラインを上から順にスクロールしていたところ、こちらのツイートが目に留まった。

 

見ての通り、シールがベタベタ貼ってある箪笥。

ただ、ツイートの写真をよくよく見てみると、箪笥の下の方にはアンパンマンドラえもんのシールが、そして上に向かうにしたがって当時流行っていたであろうアニメやゲーム、そして特撮ヒーローへと変わっているのがわかる。

そう、シールの種類と貼ってある場所が持ち主と箪笥の成長の記録となった何とも感慨深い写真なのだ。

思わずそれを書き込んだところ、このツイートをした未満さんから返信を頂き、そして思いもせず素敵な言葉に触れる事ができた。

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『興味の地層』

あぁ、同じように見知らぬ子どもの成長を感じとったというのに、僕はそんな素敵な言葉が出てこなかった。

久々に結構嫉妬。素直に羨ましい。嫉妬ついでに、同じようにシールが貼られた箪笥を捨てる時がきたら「興味の地層が~」と使ってやろうと心に誓ったところで気が付いた。僕と正反対でキレイ好きな妻はチビたちが貼ったシールや落書きをことごとく落としているのだ。どうやら死ぬか呆けるその時まで、僕はこの嫉妬と付き合わないといけないらしい。

 

なんか話題のツイートに便乗したようで後ろめたい気持ちが物凄いので、ちょっと時期をずらして投稿。

 

雨と僕と父と子と

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ぶかぶかの黒い長靴を履いて、てるてる坊主みたいなカッパでタン、タン、タンと雨に打たれるのが好きだった。

ぴったりの革靴を履き、スーツを着るようになってポッ、ポッ、ポッと雨に打たれるのが煩わしくなった。

ぶかぶかのピンクの長靴を履いて、黄色いてるてる坊主みたいなカッパでタン、タン、タンと口ずさみながら雨に打たれる姿を目で追う。

僕はまた雨が好きになった。