うなぎ+日本酒チャレンジ2回目
【あらすじ】
うなぎの蒲焼には樽酒だと聞いた食いしん坊が横着して失敗した。
以上。
樽酒・・・正確に言うなら菊正宗の樽酒だ。酒屋に無かったのにスーパーに置いてあった。なんてこったい。
これで遂に、最高の組み合わせと聞くうなぎの蒲焼+日本酒(樽酒)の組み合わせを堪能できる。よだれが止まらない。
まずはグリルで蒲焼に火を通す。
レンジで温めたのでは油が抜けてしまうから注意が必要だ。
あとはご飯にのっけて。
やはり、一本そのままのせるのがいいよねぇ。
吉野杉の樽に詰め、一番香りの良い飲み頃の樽詰酒を瓶に詰め替えた~という謳い文句がなんともそそる菊正宗・樽酒を升に注いだら・・・
ウナギを一口、二口。もちろんタレが染みたごはんも一緒だ。
たっぷりと油を含んだ柔らかい身と、やや弾性のある皮の歯ごたえがたまらない。グリルで炙ったことで、芳ばしさも際立つ。もちろん、焼きたての蒲焼とは比べるまでもないが、それでも家で食べるには十分だろう。
半分ほど食べたところで樽酒の出番だ。
最初の一口は口をすぼめ、舌の上に少々の酒をのせる。舌の上で転がしてから、口腔内に薄く、しっかりと樽酒を広げる。舌の裏側、唾液腺の後ろあたりに酸味が走ったあとに、優しく爽やかな杉の香りが広がった。
二口目は少し多めに口に含み、最初から全体に染み込ませる。
悪戯にうなぎの油とタレの風味を押し流すようなことは無く、樽酒は美味い具合にそれらとまざり、優しくスルスルと胃に吸い込まれた。余韻がかすかに残しつつ、ふわっと香る木の風味が心地よい。
絶妙のバランスだ。どちらが勝つことも無く、美味い具合に混ざる。
『混ざる』ので、決して中和して味を消すようなことは無い。
もしやと思い、大好物の生カツオの刺身でも試してみた。
そしたらどうだ、今度はカツオの味を際立たせるじゃないか!
どうやら、やや香りが強く、脂ののった魚と樽酒は相性が良いようだ。
総評
美味いから飲んで食え。
あぁ、別に飲まなくても美味いんだけどね。
そんなとこか。