片想いのともだち

今週の月曜、僕の机に蜘蛛が引っ越してきた。

彼は巣を張るでもなく、机に積まれた書類や機材の上やら隙間やらをウロウロウロウロ。こちらを気にしながら近づいたり離れたり、あちこちチョロチョロ動き回る姿は中々チャーミングだ。

 

昨晩はパソコンの上に現れたので、引っ越しの挨拶かと思い顔を近づけると・・・彼は前足をふり上げて威嚇してきた。少し悲しい。

 

今日、彼はキャリーバッグの長い持ち手に掛けたスーツに居座っている。このウールのスーツは肌触り良いからね。わかってるね。さすが蜘蛛、糸のプロだけある。

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彼との生活はそう長くは続かないだろう、なんたって餌が無い。もしかすると月、火、水と飲まず食わずで過ごしたのかもしれない。

できれば彼の死はみたくない。しかし、保護しようにもどこに隠れているかわからないし、近づこうものなら忍者の如く消え失せる。

さて、片想いのともだちよ。僕は君とどう向き合うべきなのだろうね。